ピーマンについて考察

まんがくらぶの合宿で湯沢に行ったのだが、そこで買った「野沢菜」がなかなか減らない。賞味期限が刻一刻と迫って来る。漬物なので他の食料品より比較的日持ちはするはずであるが、それでもやはり賞味期限前後には消費してしまいたい。御飯に乗っけてモリモリ、パンに挟んでモリモリ、酒の肴にモリモリ食べているのに。僕が寝てる間に、同じく野沢菜を持て余した部員の誰かが、こっそり足していってるんじゃなかろうか。あたかも、食事に嫌いなピーマンを出された子どもが、こっそり隣の人の皿にピーマンを移すかのように……。

ピーマンと言えば、「ピーマンは不味い」という固定観念は比較的メジャーなものだろう。これは、NHKの教育番組『おかあさんといっしょ』において、三世代くらい前のメインキャラクターであった「ポロリ」なる戦闘力53万の不動産屋と同じ声のげっ歯類の功罪ではないかと僕は思うわけだ。このネズミは「ピーマン」という単語を聞くと条件反射で失神するという面妖な体質なのである。「ピーマン」という単語を聞いて、致死量のニコチンを静脈に注射されたかのような痙攣を起こすネズミ。その光景を見た日本中の幼子たちは、ブラウン管の中に井戸から出てくる両性具有の女を見出したかのような恐怖を覚え、その成長過程にある心に、「ピーマン」=「食べると命に関るもの」という一生涯消える事の無い、大きなトラウマを負わせられたのではないか。ピーマンは特別、不味い食べ物ではないと思う。僕は子供の時からピーマンが、あのほどよい苦味と青臭さが、いかにも野菜を食べてるという感じで好きだ。

なにはともあれ、何故か野沢菜は減らない。

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