スタジオ大四畳半

四畳半から一軒家に昇格。

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不老不死になる方法

      2011/07/24

今日は誕生日だった。誕生日というものは、それまで無事に生きてこられたありがたさを感じる日であると同時に、なんとなく残り年数を平均寿命から逆算してしまいがちなブルーな日でもある。「僕はあと60年くらい、今までの人生の時間を、後約3回繰り返したら死ぬのか」と、いうわけだ。そこで、死ななくて済む方法を考えてみた。

「Hela(ヒーラー)細胞」というものがある。1951年に亡くなったヘンリエッタ・ラックスという女性の細胞は、Hela細胞として世界中の研究室で培養されているのである。例えば、カリフォルニア大学のある典型的な研究室では一日あたり48リットルのHela細胞がこの大学の研究者達に日常的に供給するために増殖させられているそうだ。おそらく世界全体では一日あたりのHela細胞の生産量は数トンだろう。遺伝子も細胞も生きて保存されているヘンリエッタは、いまなお生きているといえるのではないか。つまり、このHela細胞と同じように、世界中の研究室に自分の細胞をばら撒けば、人類が繁栄している間は生き続けてるといってもいいのではないか。「細胞は生物の構造上・機能上の基本単位である」からだ。

胚性幹細胞を癌化させて残しておけば、オリジナルの自分は死んでも、自分という個体に宿っている固有の遺伝子の組み合わせは保存され、バイオサイエンスの発展と共に自分が再生される日もいつか必ず来るかもしれない。DNAの塩基配列の情報だけでは足りないだろうから、細胞ごと保存をしておいた方がいい。EScellから臓器などを確実に誘導することも可能となるだろう。未来にはきっとテロメア操作の技術や、遺伝子工学に基づく人体改造関係の技術、認知神経関係の技術なども大いに発達しているだろう。脳電気工学関係の知識や技術の進歩状況によっては、異なるハードに意識の連続性を与えることができるようになっているかもしれない。そう考えると、一度目に死ぬ時の自分は、むしろ次に目覚めた時の未来を楽しみにしながらしばしの眠りにつくのだ。このように考えると、誕生日が何度来ようが、大仰に嘆いたり、沈んだりする必要はないのではないか。

尤も、実験に提供された自分の細胞は環境条件を設定してそこから発生しうる表現型をシミュレートされる。また、実験に利用される可能性も高いだろう。毎日世界中の研究室で、薬剤感受性測定や、発ガン性測定、毒物の致死量測定のために殺されまくる自分の細胞のクローン。それはちょっといやだ。

 - 雑文 ,

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