涯(はて)

猛省すべき出来事があり、多少の自己嫌悪に陥る。しかし、二度とこのような失敗をしないための記録とこの嫌悪感を発散させるべくそのままそれをここで綴ってしまっては、人様にとっては見苦しくて鬱陶しい文章になるだけだろう。どうしたものかとしばし考えてみて、せめて、敬愛する夢野久作の文体にしてみた。

 自分の魂が空虚に消え込んでいくかのような心持。もはや何一つ考える力も無いくらい疲れ切っている自分のアタマを、頭蓋骨の内側にシミジミと自覚するばかりです。それはこの2ヶ月の間に突発して来た悲しい情けない出来事の重なり合いに対して、あらん限り絞り上げてきた私の脳味噌が、もはや悲鳴をあげて急激な神経衰弱に陥ってしまったせいなのかもしれません。事の本質が頭の中心でボーッとなってしまって、ただ無知で愚かな自分自身の無様な姿を、眼の底に凝視しながら、痺れ上がった頭の中心の遠く遠くにジイイ―ンと鳴る血管の音を聞き澄ましているばかりなのです。これからドウしていいかもう何も見当が付かなくなってしまいました。この煩悶と迷いは、要するに、事全体の煩雑さに怯え切って、疲れ切ってしまった私の神経細胞から生み出されたところの、一種の笑うべき幻覚だと云う事は、解ってはいるのですが。

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