4.推論・分析力問題(制限時間5分)/ 難易度:★★☆

宿主の年齢と感染率との関係 雑文
fig. Relationship between age of host and prevalence of infection

問題中の設定はフィクションです。統計処理をしてない本問のグラフには実際のところあまり意味がありませんが、Statisticsは適正試験が要求するモノの考え方に直接関わることではないので、本問では省略しました。

<<問題4>>

下のグラフは、ある研究者がE県の水産試験場協力の下、天然の海産硬骨魚Rの1000個体について、その年齢とRを宿主とする大型の寄生性甲殻類Tの寄生率について調べたデータから作成したものである。漁獲制限の関係から、サンプリングできたRの年齢は全て1歳から10歳の間であった。この研究者はこのグラフを用いて学会で次のような仮説を発表した。因みに、寄生性甲殻類Tは研究機関での飼育実験等から、親虫からの孵化後、即座に宿主を見つけて寄生を行うこと、その寿命が約6年であること、宿主が死ぬと共に死んでしまうことが解っている。

宿主の年齢と感染率との関係

fig. Relationship between age of host and prevalence of infection

「このグラフは、調査した各Rの年齢別に、Tの寄生率を算出したものです。1000個体の調査魚全体での寄生率は約20%でした。寄生率をRの年齢別に見てみると、1歳から5歳まででは16~23%とほぼ一定でしたが、6歳で5%と急激に減少し、7歳から10歳まででは寄生は全く認められませんでした。このグラフの挙動から、Tの寄生が宿主Rの生残率に影響を与えないことが示唆されます」

問.下の(1)~(5)で述べられていることはいずれも事実であるとする。そのとき、彼の仮説を一層強く補強するデータとして最も適当なものを一つ選べ。

(1)天然に生息するRの寿命は約20年で、その生存曲線(ある生物について齢を横軸として生存率の変化を表したグラフ)は魚類に典型的な多産多死型である。
(2)Tは稚魚期のRに寄生し、ある程度大きくなったRに寄生をすることはない。
(3)Rの肥満度とTの寄生の有無の結果からTの寄生はRに栄養学的な影響を与えない。
(4)多くの天然魚に寄生する寄生虫において、宿主の生残率に影響を与えないものの寄生率は一般に約20%である。
(5)Tが寄生したRについて、寄生しているTの体長とRの体長は正比例する。

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